魅力ある地域の発展と共創

多様なお客様に寄り添い、安全で豊かな暮らしを実現する商品・サービスを提供することで人生100年時代を活き活きと暮らすことができるまちづくりを目指します。

地域経済の活性化

沿線まちづくり戦略 全体像

取り組みの事例

沿線開発・活性化

選ばれる沿線の創造のため、グループ一体となって沿線の開発・活性化を進めています。
沿線活性化策の一つとして、沿線のイメージアップや居住促進を目的に、沿線の魅力の一つである自然の中での上質な時間の過ごし方を家族で体験していただくイベント「ヨコハマネイチャーウィーク」を、こども自然公園(横浜市旭区)で開催しました。


住環境整備による地域課題解決

相鉄不動産では、横浜市が「持続可能な住宅地推進プロジェクト」として進める十日市場センター地区22街区事業において街づくりを進めてきました。
分譲マンション「グレーシア横浜十日市場」では、マンション共用部を「シェア共用部」として地域に開放し、「まちのツールボックスとまち保育」として継続的なエリアマネジメント活動を行います。少子高齢化による地域コミュニティの衰退、子どもの居場所や子育て世帯を支える機会や拠点の不足といった地域課題の解決を促し、持続可能な街づくりを促進しています。


公・民・学が協働した街づくりの推進

いずみ野線沿線地域においては2016年に横浜国立大学とフェリス女学院大学、および横浜市との四者連携覚書を締結しました。それぞれの有する人的・物的資源や知識などを活用し、沿線の諸課題解決に向けて取り組みを推進しています。
また神奈川県内の大学と、一般社団法人神奈川経済同友会の会員企業・団体の連携による人材育成を目的とした課題解決型研究コンペ「神奈川産学チャレンジプログラム」に、開始時から継続して参加しています。
グループ各社でも取り組みを進めており、横浜ベイシェラトン ホテル&タワーズでは、近隣に位置する神奈川大学との産学連携の取り組みとして、同大学学生とともに共同企画したステイプランを販売いたしました。

社会貢献活動

相鉄グループは、以前からグループ一体で社会貢献活動に取り組んできました。2021年11月の相鉄グループサステナビリティ方針制定以降も、持続可能な社会の実現に向けて取り組みを推進する中で、より沿線地域への貢献度が高い活動を模索し、新たな取り組みを実施しています。

取り組みの事例

「相鉄奨学金」「相鉄寄付米」

相鉄グループでは、2024年度から給付型奨学金(「相鉄奨学金」)とお米の寄贈(「相鉄寄付米」)を実施しております。
社会福祉活動の視察や関係者への聞き取りを実施した結果、コロナ禍を経て支援を必要としている方々が拡大していること、とりわけ、ひとり親のご家庭への支援が優先されるべき課題であるとの思いから取り組み始めました。
相鉄線沿線および横浜市内に立地する大学のうち9大学の協力を得て、各大学から推薦を受けた学生に対して月額一定の奨学金を給付するほか、通学経路にあたる相鉄線と相鉄バスの通学定期乗車券の無償提供、また相鉄不動産販売が仲介した賃貸住宅を契約した場合は仲介手数料の全額免除といった取り組みも行っています。相鉄寄付米は、これまで相鉄グループで行ってきた食糧支援(フードドライブなど)に加え、さらなる支援策として、相鉄線沿線を拠点に、フードパントリー(食品無料配布)活動を行うNPO法人へ毎月お米を寄付しています。
相鉄奨学金の詳細

奨学金対象大学(カッコ内は対象キャンパスの名称)
  • 横浜国立大学
  • 慶應義塾大学(湘南藤沢)
  • フェリス女学院大学(緑園・山手)
  • 神奈川大学(横浜・みなとみらい)
  • 多摩大学(湘南)
  • 文教大学(湘南)
  • 日本大学(湘南)
  • 神奈川県立産業技術短期大学校
  • 横浜市立大学(金沢八景・福浦)

以上9大学


事業活動を通じた社会貢献

相鉄ローゼンでは、2021年4月から家庭で使い切れない未使用食品をお客様から寄贈していただき、食品の支援を必要とされている皆様や施設などに提供するフードドライブの取り組みを進めているほか、2022年7月からは店舗でお客様に販売した有料レジ袋の収益金の一部を利用してお米を購入し、寄付する取り組みを行っています。寄付したお米は、公益社団法人フードバンクかながわを通じ、福祉施設や子ども食堂など食品の支援を必要とする皆様に提供されています。

2023年度 寄贈実績
フードドライブ回収ボックス常設店舗 17店舗
フードドライブ実績 8.4t

地域に密着した貢献活動

相鉄グループでは、相模鉄道が中心となって「相鉄グループ盲導犬育成・普及サポートキャンペーン」の募金活動にも積極的に協力しています。このほか、横浜市西区内の福祉施設によって製造されたお菓子を、本社オフィス内に設置する取り組みなど、地域社会に密着した活動を推進しています。

商品・サービスの質と安全性の向上

取り組みの事例

ホームドアの全駅設置

全てのお客様に安心してご利用いただけるよう、相鉄線全駅へのホームドアの設置を進めています。
(2023年度までに設置済みの駅:横浜駅・平沼橋駅・西横浜駅・天王町駅・星川駅・西谷駅・鶴ケ峰駅・二俣川駅・希望ケ丘駅・三ツ境駅・瀬谷駅・大和駅・相模大塚駅・さがみ野駅・かしわ台駅・南万騎が原駅・緑園都市駅・弥生台駅・いずみ野駅・いずみ中央駅・ゆめが丘駅・湘南台駅・羽沢横浜国大駅・新横浜駅)


災害発生時のお客様の帰宅を支援

大規模地震の発生時などは、長時間にわたり交通機関の運転が見合わせとなり、駅周辺に多くの滞留者が発生する可能性があります。このような場合にお客様の徒歩による帰宅を支援し付近の避難場所などをご案内するマップを配布しています。
相模鉄道では「相鉄沿線災害時帰宅支援マップ」について、新線開業に伴う新駅の情報を加えた改訂版を作製し配布しています。また、相鉄アーバンクリエイツや相鉄ビルマネジメントが会員所属している横浜駅西口共同防災管理協議会および一般社団法人横浜西口エリアマネジメントを含めた、横浜駅周辺の安全安心やにぎわい創出などに取り組む4団体は共同で「横浜駅周辺災害時帰宅支援マップ」を作製し、紙製マップの配置とともに、マップデータを公開しています。どちらもマップのみならずさまざまな防災情報を記載しており、日頃の防災意識向上にご活用いただけます。


ドライバー異常時対応システム

相鉄バスでは、ドライバー異常時対応システムを搭載したバスを順次導入しています。このシステムは走行中、運転士に異常が発生した場合に作動すると、警告灯やクラクションで周囲に緊急停止を報知しながら、徐々に減速・停止させるものです。また、先進技術を利用して運転士の認知・判断・操作をサポートする衝突被害軽減ブレーキや車線逸脱警報装置、車間距離制御装置といった安全支援システムの導入も進めています。


異常時に備えた訓練

相模鉄道では、例年、踏切事故などの不測の事態を想定した異常時総合訓練を実施しています。このほか、津波対応訓練や関係機関と連携した粗暴犯対応訓練などを行っています。
相鉄バスでは、事故・災害対応訓練などを通じて、警察署や消防署などとの連携強化や役割の確認などを行っています。
このほか、安全安心なバス輸送追求のために、社員一人ひとりの安全取り組みに対する能力育成および安全意識の高揚を目的として、教育および研修などを実施しています。入社時の新入社員教育、定期教育、事故惹起者や高速バス担当者を対象とした事故防止教育など、関係法規、危険予知、心理的要因、車両特性および走行訓練などをテーマとした教育を実施しています。


お客様の健康を食からサポート

相鉄ローゼンでは、誰もが健康になれる食環境づくりに向けた取り組み推進に向けて横浜市と協定を締結し、栄養バランスを考慮した「ハマの元気ごはん弁当」を考案・販売しました。
これは、働く世代や子育て世代の健康をサポートするため、また男性の肥満者の割合は女性と比べて多いという全国的な健康課題を踏まえ、30~50歳代の男性をターゲットに栄養バランスと満足いただけるボリュームを両立させた商品です。


DX・ICTによる社会課題解決

相鉄ホールディングスは協力企業とともに、2023年4月から「相鉄おでかけマップ Powered by Beatmap」(以下、同アプリ)を配信しました。同アプリは、アプリ内の地図上から、SNSで投稿された店舗や施設を簡単・お手軽に検索でき、相鉄線沿線での行楽やプチ観光を気軽に楽しんでいただくことを目的に配信する、相鉄線沿線に特化したスマートフォン用アプリです。沿線のさまざまな関係者が発信したSNSを言語解析して、施設や店舗の場所を推定することで、「見る」「食べる」「遊ぶ」「暮らし」に関するスポットを位置情報として配信しています。
また、相鉄線沿線にまつわる旬な出来事に触れていただくことで、おでかけのキッカケにしていただき、今まで以上に活動的で充実した時間を過ごしていただくことを目的とした「相鉄Styleアプリ」とも連携し、相互リンクによりご利用いただけます。同アプリによって、気になるスポットがあっても、場所を検索することが苦手な方や、SNSをお使いになったことが無い方にも、相鉄線沿線でのライフスタイルが充実する情報を提供しています。
今後もDX・ICT推進に取り組み、お客様の心豊かな暮らしをサポートするために、さまざまなサービスの提供を行ってまいります。

その他取り組み

相鉄グループでは、デジタル技術を活用してお客様サービスの向上と業務の効率化を推進しています。

運輸業
  • AI画像解析技術を活用したお客様サポート
  • 遠隔ご案内システム
  • 列車走行位置のリアルタイム表示
  • 大型バスの自動運転実証実験
流通業
  • 自動発注システム
  • セルフレジ
  • 飲料補充ロボット
不動産業
  • AIインフォメーション
  • 商業施設内の飲食店空席情報サービス
  • トイレの空き情報配信サービス
ホテル業
  • セルフチェックイン・チェックアウト端末
  • 多言語AIチャットボット
ビルメンテナンス業
  • 自動清掃ロボット
  • クラウド型施設管理ソリューション
  • 空調自動制御AI
セルフチェックイン・チェックアウト端末

多様な価値観・ライフスタイルに応じたサービス提供

取り組みの事例

シェアサイクルによる移動の多様性の実現

相鉄線の7駅(上星川駅、西谷駅、三ツ境駅、瀬谷駅、緑園都市駅、いずみ野駅、いずみ中央駅)と、そうてつローゼンの9店舗(白根店、山手台店、塚越店、杉久保店、かしわ台店、高田店、鎌倉深沢店、厚木林店、湘南台店)にて、シェアサイクルサービスを導入しています。さまざまな移動手段をご用意することで、利便性向上を目指すとともに、環境負荷軽減に貢献しています。


コミュニティバスなどの運行

相鉄バスでは、海老名市からYou Busの運行業務を受託し、2023年10月から実証運行を行っています。
これは、同市が運行する交通不便地域の解消を目的とするコミュニティバスと、高齢者や障がいのある方の外出を支援する福祉車両を統合・再編し、愛称を「You Bus」として運行するものです。下今泉から海老名駅周辺の(下今泉ルート)と門沢橋・本郷地区から海老名駅周辺の(門沢橋ルート)を12人乗りの車両で毎日運行しています。
その他にも海老名市(3路線)と綾瀬市(3路線)から委託を受けコミュニティバスを運行しているほか、大和市の地域乗合交通「のりあい」の運行を受託しています。既存の公共交通では十分に対応できないエリアの交通手段として、地域の生活を支えています。


移動スーパーの運営

相鉄ローゼンでは、特定エリアを巡回する移動スーパー「ローゼンGO」を運営しています。1号車は綾瀬市や海老名市の一部地域を、2023年6月サービス開始の2号車は横浜市旭区や緑区の一部地域を巡回しています。2号車には走行中に排出ガスを出さない、100%電力で走行するEVトラックを採用しています。地域の皆様の買い物の利便性向上とコミュニケーションの場として、地域活性化に寄与しています。

関連する取り組み